消費者金融

アメリカの金融界

サブプライム市場とは、信用力の低い消費者層や中小企業への融資市場のことで、90年代に入ってからアメリカで急速に発展した市場です。こういったサブプライムという比較的リスクの高い顧客に対して融資をする消費者金融会社は、サブプライム・レンダーと呼称され、伝統的な金融機関とは異なった融資戦略で、90年代に入ってから成長していったのです。

銀行を中心とした伝統的な金融機関が収益性を悪化させ、資産のリストラクチャリングを推進していた90年代の初期、アメリカの金融機関は、平均世帯収入の下位50%に含まれる階層をサブプライム消費者として、定義されていました。

つまり、アメリカにおける総世帯数の半分近くの世帯がサブプライム層に分類されたのです。また、企業向け融資市場では、急成長戦略を採用するベンチャー企業を除いた、伝統的な中小企業がサブプライム層を構成する企業として位置づけされていたのです。

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クレジットカードの普及

アメリカでは伝統的に産業や経済活動への政府の関与を極力回避し、競争による市場の効率化を推進する傾向が強いようです。しかし、消費者金融については消費者保護の観点から厳しい規制下に置いてきました。

そういった背景から、個人との金銭賃借契約において利子を個人から徴収することへの宗教的な嫌悪感があったと言われています。しかし、世界に先駆けてクレジットカードの大衆化を進め、消費の拡大に拍車をかけた70年代以降、クレジットの利用可能性の観点から消費者ローンに対する規制の見直しが進められたのです。

つまり、市場への新規参入を促すのと同時に業者間の競争を進めながら効率的な市場の構築を促して、資金需要者による調達コストを低下させる政策を推進しました。こういった政策転換はより多くの消費者層にクレジットカードを普及させる結果につながったのです。

同時に、クレジットカード普及による代償ともいえる、多重債務者の問題は金利や与信額といった総量規制的な解決策と、多重債務者の心理的カウンセリングやリハビリ機能の充実による解決策がとられたのです。